このブログを4月はじめまで2か月ほどお休みします(もしかしたら気まぐれで何か書くこともあるかもしれませんが……)。そして、その間に(出るあてのない)『ミニマ・エステティカ』の執筆に励みます。
「現代音楽」ならぬ「現代の音楽」の問題もいずれきちんと何かのかたちでまとめてみたいと思っています。それはたんなる「現代音楽」批判ではなく、そうした音楽から汲み取るべき点は汲み取った上で、あくまでも「受け手」の立場から何か建設的な意見なり提案なりを示すつもりです。
私は基本的に「作曲家」という人たちを人生の糧(の1つ)たるものをつくり出しうる職人として尊敬しています。それだけに、「現代音楽」という狭い世界の中だけで生きている作曲家に対しては、もっと広い世界に目を向けて普通の受け手に向き合って欲しいと思うとともに、自らが生み出す音楽を少なからぬ人々に届けることに喜びと満足を覚え、誇りを抱くようになってもらいたいと願っています。 だからといって、何も「現代音楽」のすべてを捨てろというのではありません。「使える」ものは使い、捨てるべきものは捨て、「現在」にふさわしい、そして、少なからぬ受け手にとって「何か」をもたらす音楽を生み出してくれることを心の底から期待しています。