パオロ・カスタルディ(1930-2021)の奇作《エリーザ》(1964-67。以前、このブログで一度話題にしているが、拙著『黄昏の調べ』第3章第4節でも取り上げている作品)の楽譜つき動画を見つけた(https://www.youtube.com/watch?v=8zSJ7JH3LOA&list=RD8zSJ7JH3LOA&start_radio=1)。昔々、これを金澤攝さんの演奏で聴かせてもらったときにはびっくり仰天したが、今聴いてもやはり驚かされる。ブラックな喜劇のような作品であるが、同時にそこには現実への批判が込められているようにも聞こえる。ある時期のカスタルディ作品は趣向こそその都度違うものの、根本の姿勢は同じであり、そうしたカスタルディ作品は今現在でも輝きを失ってはいない。いや、「今現在でも」どころか、「今がこんな世の中であるからこそ」と言い直すべきだろうか(ヴァグネリアンが大激怒すること必定の《黄金 L'oro》(1968)を実演で聴いてみたいものだが、まず無理だろうなあ)