もしもソヴィエト連邦が成立していなかったら、ショスタコーヴィチはどんな作曲家になっていただろうか? あのままモダニズム路線と突き進むことになっただろうか。それとも、ソ連時代とは別の大きな転換を成し遂げただろうか。さまざまなその後の展開の可能性を潜在的に持っている彼の初期交響曲を聴いていると、ふと戯れにそんなことを考えてしまう。まあ、そのような作品の楽しみ方があってもよかろう。
ハーバーマスが今年3月に亡くなっていたことを(いつものように)遅ればせながら知った。春先に書店で『ハーバーマス回想録』(岩波書店、2026年) を見かけ、「そのうちに読まねば!」と思っていたところだが、その時点ですでに泉下の人となっていたわけだ。