2025年6月17日火曜日

独唱の演奏会を聴きに行くことはあっても

  私の場合、独唱の演奏会を聴きに行くことはあっても、合唱の演奏会に足を運ぶことはまずない。それは合唱という演奏形態は基本的に自分が参加してこそ楽しめるものだと思っているからであり、それゆえに客席でただ聴くだけの身としてはある種の疎外感を覚えてしまうからだ(とりわけ、母語の日本語による合唱曲の場合)。

ただし、柴田南雄の一連のシアター・ピースはやはり演奏会場で聴きたい。その稀有の演奏効果は録音では十分に味わえないものだからだ。それに加えて、そこで聴かれるものの大半が「歌」ではなく総体としての「音響」だからということもある。「音響」ならばひたすらそれに耳を傾けるしかなく、疎外感を覚えることもない。

自分でも合唱に参加してみたい名曲はいくつもあるが、ベートーヴェンの第9もその1つ。果たして自分は生きているうちにその機会に恵まれるだろうか。  

  

 インターネットの記事の見出しに「謎に満ちたイラン」というものを見つけたが、イスラエルだって十分に「謎」な(ただし、ある面ではとてもわかりやすい)国であろう。ともあれ、今回の件が大きな戦争に繋がらないことを祈るばかり。