今朝、ラジオをつけるとドヴォジャークの「新世界」交響曲が流れてきた。こうした「名曲」の場合、しばらく聴いてみてよさや面白さが感じられれば聴き続けるし、そうでなければすぐにスイッチを切ることにしている。今回は幸い前者だった。
「新世界」のような超有名作品でこうなるにはなかなかにハードルが高いのだが、今朝のものはすばらしい演奏だったのである。それはイシュトヴァン・ケルテス(1929-73)指揮、ヴィーン・フィルの演奏。それを聴きながら、「ああ、何とよい音楽だろう」と改めて感じ入った。演奏・作品ともにである。
小澤征爾の評伝、中丸美繪『タクトは踊る――風雲児・小澤征爾の生涯』(文藝春秋、2025年)(https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919485)をご近所図書館で借りて読んだ。小澤について書かれたもので「なるほど」と思ったのは同書がはじめてかもしれない。
このところ、楽譜書きソフトDroricoと格闘している。これまで使っていたのはFinaleの下位ヴァージョン(廉価版)たるPrint Musicだが、Finaleがフィナーレを迎えたので、どうしたものかと思案していた。すると、Doricoが比較的安価で乗り換えられることを知り、思い切って購入してみたのである。操作の仕方が全く異なるので、はじめは五里霧中だったが、次第に慣れつつあるところだ。そして、Print Musicよりも使い勝手がよいと感じている(もっとも、私が使っていたのは2014年版なので、両者を比較するのは酷かもしれないが……)。