2026年11月3日火曜日

メモ(167)

  日本語の歌曲で歌詞がよく聞き取れないものならば、それをきちんとリアルタイムでわかりたいと思っている聴き手にとってはその歌曲はあまりよいものだとはいえまい。が。その同じ歌曲を歌う者がそこに何らかの心地よさを感じられるものならば、それはよい曲だということになろう。また、聴き手であっても、歌詞などは余り気にせずに旋律や響きを味わいたい者であれば、いくら歌詞が鮮明に聞き取れはしても美しくない旋律の歌など願い下げだろう。というわけで、日本語歌曲の良し悪しを判別する際に「歌詞が鮮明に聞こえる」ということを必要条件としてよいものかどうか……。なかなか難しい問題である。私個人としては歌詞はきちんと聞こえるものであった欲しいが、そうでない歌曲をすべて切って捨てるのは乱暴だとこのところ思い始めてもいる。