今日はジョン・ケージがヴァイオリンとピアノ(もしくは笙)のために書いた《Two4》(1991)を聴いていた(次にあげたのは手持ちのCDと同じ録音。ただし、全部で3つの部分のうち最初の部分のみ:https://www.youtube.com/watch?v=vIWqvIQ_CE0)。何とも美しい音楽であり、心が落ち着く。
もっとも、これを演奏会で聴きたいとは思わない。こうした音楽にとって普通の演奏会場はいろいろな意味で窮屈すぎるからだ。座席は狭くてほとんど身動きできないし、うっかり物音でも立てようものなら……。むしろ、外の音が聞こえてくるような場所で、座席などもなく、自由に出入り(あるいは通り抜け)できるようなところが好ましい。
が、それはそうそうかなうことではないので、自宅でCDを聴く。息を詰めて一音も聞き逃さぬようにする……などといったふうにではなく、もっとゆったりとした気持ちで、聴き方の「ムラ」など気にせずに。