2026年7月13日月曜日

何とも摩訶不思議で面妖な響き

  ニコライ・ロスラヴェツ(1881-1944)のピアノ曲をまとめて聴き、とりわけ次のものに驚いた:https://www.youtube.com/watch?v=GlpxNRipo_Q&list=RDGlpxNRipo_Q&start_radio=1

何とも摩訶不思議な響きではないか(もっとも面妖なのが第2曲。5’37”当たりからのもの。なお、私がCDで聴いたのは別のピアニストの演奏。それにもかかわらずこの動画をあげたのは、楽譜を見ることができるからだ)。ピアノからこのような響きをロスラヴェツは早くも1914年に引き出していたのである。

 ロスラヴェツの名は1980年代にすでに目にしており、作品も12曲はその時期に聴きはしたが、そのときにはそれ以上の興味・関心をそのときは持てなかった。その後も、散発的にピアノ曲に触れてはみたものの、やはり心は動かない。ところが、先日、「ピアノ曲全集」のCDを聴き(第2曲の演奏:https://www.youtube.com/watch?v=l0_CYM1P5uQ&list=RDl0_CYM1P5uQ&start_radio=1、「これは凄い!」と今更ながらに思ったわけだ。いったいどうやったら、あのような響きをピアノで生み出すことができるのか……。

 もっとも、このような作風ゆえにロスラヴェツは革命後のソ連で大きな方向転換を迫られることとなり、不遇の後半生を送ったようだ。もし、彼が祖国に早々に見切りを付けて国外に出ていたら、果たしてどのような作品を書いていただろうか?