昨今の世情に重なって聞こえる狂乱の音楽:https://www.youtube.com/watch?v=JPde80v-af0。来年はそのあまりにブラックな結尾のようなことにならなければよいが……。
数年前、年末にブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』に読み耽ったものだが、今年は同じ著者の『犬の心』(http://www.michitani.com/)をご近所図書館で借りてきた。無粋を承知で先に訳者、石井信介氏による解説から読み始めたのだが、それでよかった。というのも、そこで説明されているような背景を知らなければ同作の肝心なところを読み落としてしまうだろうからだ(なお、この訳書は訳註も充実している)。ともあれ、これから本編を読むのが楽しみであるとともに恐ろしくもある。読了後には『巨匠とマルガリータ』も再読してみよう。
どうやら大方の「音楽する人」にとっては普通の意味での「音楽美学」などほとんど不要、つまり、そんなものなどなくてもいっこうに困らないなようだ。とはいえ、それを必要とする場面が「音楽すること」の中に全くないわけでもない。では、それはどのようなものなのか――これが『ミニマ・エステティカ』のはじめにくる問いである。