セロニアス・モンクは日本のジャズに対して「我々のまねをすべきじゃない。自分たちのジャズをやるべきだ」(ロビン・ケリー『セロニアス・モンク 独創のジャズ物語』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2017年、499頁)と述べている(「日本人にはジャズはわからない」と――確かに一面では真理ではあろうが、反面であまりに排他的な考えを――言ってのけた某ミュージシャンとは大違いである)。これは西洋芸術音楽についても言えることではなかろうか。そして、その中から本場の人たちにも楽しめるようなもの、音楽について新たな認識をもたらすものができてくればすばらしい(これまでにもそうしたものがいろいろあっただろうが、これからはなおいっそう。とりわけ演奏については)。たとえ、それが「西洋芸術音楽」とはどこか違ったものになったとしても。
なるほど……:https://www.youtube.com/watch?v=AYFBiB4rte4