2023年8月10日木曜日

ランドゥーガを音楽科教育で!

  大方の「即興」演奏というものは、必ずしも自由なものではない。

 

インド音楽にしても、アラブ音楽にしても、また我国の伝統音楽でも即興はその分野の決まりごとや伝統をすべて学んだうえで許される。即興がいのち、ともいうべきジャズですら、コードやらフレーズやら、と身に付けねばならないことは多い。 

(佐藤允彦『一拍遅れの一番乗り』、スパイス・カムパニー、2002年、30頁)

 

そこで佐藤允彦が「そうしたしがらみから解放された即興」(同)として考え、試行錯誤を積み重ねてきたのが「ランドゥーガ」という流儀である(https://sound.jp/randooga/ran.html

 もちろん、これはなかなかに難しいが、コミュニーションについてのさまざまな学びの場たりうるだろう。それゆえ、これを学校の音楽科教育でやってみたらどうだろうか。無理に毒にも薬にもならない合唱曲を歌わせたり、中途半端にベートーヴェンの交響曲を「鑑賞」させたりするよりも有益なはずだ。