2025年8月22日金曜日

高橋悠治の名盤が復活していた

  私が少年時代にLPで愛聴していた名盤がCDでいつの間にか復活していた。それは高橋悠治のアルバム『シーズンズ』(https://kojimarokuon.com/products/alm-14)。ジョン・ケィジとJ. S. バッハの作品を収めたライヴ録音盤である。選曲・演奏ともにまことにすばらしい。中でもケィジの《四季》は珠玉の名曲であり、彼の音楽をあまり知らない人でもたちまち魅了されることだろう。また、バッハのトッカータハ短調BWV911の演奏もまことにスリリングであり、私はいまのところこれ以上に面白い演奏を知らない。

演奏は1974年のものだというから、およそ半世紀前だということになる。私が聴いていたのは1980年代前半だが、それでも40年ほど前である。とにかく、この盤が好きで繰り返し聴いたのだが、そのうちLPやそれダビングしたカセット・テープを再生できる機械を手放してしまったので、長らく「お別れ」の状態が続いていた。だが、今回のCDによる復活のおかげでこの名盤に再び触れることができるようになるわけで、とてもうれしい(まだ購っていないが、近いうちに是非!)。未聴の方も是非、お試しあれ。