ブルーノ・マデルナ(1920-73)の名作《コンティヌオ》(1958)(https://www.youtube.com/watch?v=NkjaBbJSaWQ)を久しぶりに手持ちのCDで聴いてみたが、やはりすばらしい。昔々の電子音楽なので「手づくり感」が色濃くあるが、そこがまたよい。当時用いることのできたごく限られた手段を最大限に活用した作曲者(と技術者)の想像力・創造力に感服するばかり。とにかく、音のドラマとしての説得力は抜群だ。とりわけ暗闇の中で聴く場合には。
ちなみに、私がこの 《コンティヌオ》を初めて聴いてのは1980年代後半。すると、当時、それはまだ「少しばかり昔の」作品であり、それほどレトロ感はなかった。が、それからおよろ40年も経つと「昔々の」ものとなってしまい、感じ方も変わってくるわけだ。では、今日の若者がこの作品を初めて聴くときにはどのように感じるだろうか?