昨晩も文楽を観に行ってきた。演目は『義経千本桜』の続きで四段目 「道行初音旅」「河連法眼館の段」である。今回もまた大興奮、かつ、大感激だった。というわけで、今から秋の公演が楽しみでならない。
ところで、客席の入りはさほどよくなかった。先週は満員だったのに。しかも、観客の中には若い人は見当たらないのだ。「こんなにも面白いのに」と残念に思うが、かくいう私自身その面白さに気づいたのは近年のことであるから、人のことはいえない。が、それはそれとして、若い人にこそ文楽を観、楽しんでもらいたいものだ。
ただ、そのためには「新作」も必要だろう。実際そうしたものは時折つくられているようだが、もう少し積極的にやってもよいのではなかろうか。そして、私もそうした新作を観てみたい。