Notas misceláneas sobre la música y otros
ドビュッシーの 《前奏曲集 第2巻》をしげしげと眺めていたら、その譜面(ふづら)の独自の美しさに魅せられた。極端なことを言えば、実際の音抜きでもそこには美的な価値があるように感じられたのである。
20世紀後半の「前衛」作品の楽譜にもそうした「美しさ」を持つものがいろいろとある。が、その中には「楽譜としては美しいが、実際の鳴り響きはいただけない」ものが少なくない。その点、ドビュッシーの楽譜は見た目も、そこから生まれる鳴り響きもすばらしい。