フリードリヒ・グルダの インタヴュー本がちくま学芸文庫で復刊された(https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480511737/)。原著刊行が1990年、邦訳初版(洋泉社刊)が1993年で、30年ほど昔の本だということになるが、今読んでも十分刺激的な内容だと思うし、たぶん、彼の音楽を知らない人でも楽しめるだろう。長らく入手が難しい本だったので、今回の復刊はまことに喜ばしいことである。同書を読んだ若者の感想を聞いてみたいところだ。
日本語で読めるシェーンベルク関連の本は少ないが、最近出た次のものはなかなかの好著である(https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=221980)。この著者の本格的なシェーンベルク作品論の登場を期待したい。