2024年6月24日月曜日

思わぬ拾いもの

  これまで自宅で使っていた大英和辞典は『ジーニアス』(大修館書店)だが、電子辞書なので文例が見にくく、紙の辞書が欲しいと思った(この電子辞書に乗り換える際、古い大辞典を処分してしまったのである。が、数年後、そのことを後悔することになった)。そこで、どうせなら違う社のものがよいと思い、今度は研究社のもの(第6版)を古書で購った(定価では手が出ない……)。その良し悪しはこれから使う中でわかってくるだろう。

が、この辞典には1つ大きな長所がある。それは人名の発音について、英語発音だけではなく原語発音も載っていることだ(恥ずかしながら、今の今まで知らなかった……。なお、『ジーニアス』には英語発音しか記されていない)。これは思わぬ拾いものだった。これまで自宅ではドイツ・オーストリア人についてはDudenの発音辞典、フランス人については『ロベール仏和大辞典』(小学館)で調べていたのだが、それ以外の国の人については少なからず苦労していたから、少なくとも20世紀までの有名人についてはこの研究社の辞典で何とかなりそうだ(とはいえ、少しマイナーな人になると、これはどうしようもない。というわけで、以前にもここで述べたが、西洋音楽関連の人名の発音記号と日本語表記、そして、作品名と正確な訳語を収めた辞典がつくられればよいと思う)。

 

NHK FMの『みんなのうた』でたまたま耳にした懐メロがある。それは《楽しいね》だ(https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN202212_03/)。子供の頃に耳にした曲だが、1965年が初出だとなると、私が生まれる前にすでにあったわけだ。ともあれ、ずっと頭に残っていたのだから、なかなかの名曲だということになろう(作曲者はあの《さとうきび畠》で有名な寺島尚彦)。今回はアレンジがすっかり変わっており、それがまた「楽しいね」なのである。残念ながら音源は見つからなかったので、放送で是非ともお試しあれ。