2024年6月9日日曜日

遅ればせながら

  遅ればせながらミラン・クンデラが昨年に亡くなっていたことを今日知った。ご近所図書館で借りてきた彼のエッセイ集『出会い』(河出書房新社、2012年。同社の文庫での新版は2020年だが、『邂逅』と改題されている。意味は同じだが、私は「出会い」の方が好きだ)を読んでいたので、ふと気になって調べてみた結果、わかったのである。クンデラは音楽にも造詣が深いので、その文章からは教わるところが少なくない(たとえば、アドルノへの批判など)。というわけで、これからも折に触れてそれを読み返すことになろう。そして、その意味では彼の存在は私にとっては「不滅」である。