今年はベンジャミン・ブリトゥン(1913-76)の没後50年であった。すっかり忘れていた。彼は生前にも高く評価されていたが、当時はまだ「現代音楽」に勢いがあったために、その評価も十分なものだったとはいえないのではないか(かく言う私も、このブリトゥンの偉大さに気づいたのは「現代音楽病」が癒えたのちのことである)。もちろん、今はそうではあるまい。
このブリトゥンと同年生まれなのがポーランドの「現代音楽」の名作曲家、ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-94)である。2人の作風の隔たりの大きさは、まさに20世紀という時代の一面を映し出しているように思われる(ちなみに、私はどちらの作曲家も大好きだ。彼らの作品を並べた演奏会があれば、喜んで聴きにいくのになあ)。