2026年1月8日木曜日

別のミニピアノ

  「ミニピアノ」でインターネット検索すると、出てくるのは子ども向けの「トイピアノ」である。もちろん、これはこれで面白い楽器だと思う(ジョン・ケィジの《トイピアノのための組曲》は佳曲である:https://www.youtube.com/watch?v=WC78T-i6pow&list=RDWC78T-i6pow&start_radio=1

 だが、私が最近心惹かれているのは別のミニピアノだ。こちらは仕組みの面では普通のピアノと同じなのだが、鍵盤の数が少ない。戦前の日本ではかなりの数のミニピアノが――フルサイズのピアノの代用品、あるいは、予備的段階のものとして――つくられたそうだが、今やその現物にはなかなかお目にかかれない。ところが、先日(このブログでも話題にしたが)アトリエ・ピアノピアでその稀少な楽器に触れることができたのである。なるほど、88鍵盤の現代のピアノに比べて鍵盤数がおよそ半分のミニピアノにはいろいろと制約がある。が、このミニピアノでこそ表現できる音の世界があるようだ(フォルテピアノ奏者、川口成彦氏による音例:https://www.youtube.com/watch?v=U0Q8scvyuE0&list=RDU0Q8scvyuE0&start_radio=1)。そして、そこに私は魅了され、すっかり心奪われてしまったのである(この楽器にも打ち込んでいる川口氏は素敵なアルバムを1枚録音しているが、これを聴いて私のミニピアノ愛はいっそう強まった:https://item.rakuten.co.jp/naxos/musis04/)。