ヴァイオリニストのパトリシア・コパチンスカヤ(1977-)がシェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》でシュプレヒゲザングをこなしたディスクが出るという知らせを見ても(https://www.hmv.co.jp/news/article/2102191021/)、何ら驚きはない。むしろ、「ああ、この人なら巧みにやってのけそうだなあ」と思った。実際、動画(先のリンク先を参照)を見てみると、まあ、うまいものである。そして、これは彼女の本業(の1つ)たるまことにユニークなヴァイオリン演奏と同質のものだと感じた。これはディスクを購ってゆっくりと聴いてみたいものだ(どうせならばDVDを出してくれればよかったのに、とも思うが……)。