2021年4月5日月曜日

リコーダーのタンギング

  リコーダーの演奏ではタンギングが欠かせないが、私の少年時代(ということは、今から40年以上前)、これが自然にできない人がそれなりにいた。音楽の教師が何も注意しない場合に、タンギングをせずに、そのまま息を吹き込む生徒が少なからずおり、また、たとえ指導を受けてもなかなかうまくできない者もいたものだ。

 これはおそらく、普通の日本語にはリコーダーのタンギングtuduの音がなじみのないものだったからだろう(ちなみに尺八にはタンギングはないそうだが、これも日本語の発音の仕方と関連があるのだろう)。だが、言葉というものは変わるものであり、たとえば、かなり昔の普通の日本人にとってteamは「チーム」、candyは「キャンデー」と発音するしかなかったようだが、いつのまにかの「ティーム」や「キャンディー」と発音できるようになっている。すると、リコーダーのタンギングも昔に比べれば自然にすっとできるようになっている子供が増えているかもしれない。あるいは、そうではないのかもしれない。これは調べてみたら面白かろう。