数日前からある音楽(の出だし)が頭の中で鳴っている。独奏ヴァイオリンが他の楽器(主に打楽器)とホケットのようにコミカルなやり取りをしたのち、それを管弦楽が模倣し、やがてそこにヴァイオリンが戻ってきて朗々と旋律を奏でる――というところまでが、なんとなく漠然としたかたちで時折頭に浮かぶのだ。具体的な音の高さやリズムはまだはっきりしていない。さて、これを具体化して楽譜に書くべきかどうか……。曲として仕上げるかどうかはさておき、まずはスケッチを取ってみれば、その続きが聞こえてくるかもしれない。まあ、「趣味の作曲」なので、紙に書いて頭の中で鳴らして楽しむだけだが、何とも安上がりかつ贅沢な楽しみではないか。