2021年3月23日火曜日

無調作品を合唱で歌ってみたい

合唱の楽しさの1つは、ハーモニー(和声、調和)をつくり出し、身を以て体感できるところにあるだろう。随分ご無沙汰しているが、またいつか合唱に参加できる機会があればいいなあと(コロナの渦中だけによけいにそう)思っている(自分がこれまで体験した合唱でおとりわけ面白く感じたのはジェズアルドやモンテヴェルディのマドリガル、デュファイの曲だ。三善晃の《3つの抒情》は女声合唱なので男声では参加できず、とても残念だ)。

そのとき是非とも体験してみたいのが、無調の作品だ。自分の声で音を取り、お互いにその声を聴き合って音楽をつくり出す合唱で、参照枠となる(旋法をも含む広義の)調性がないとなると、どんな感じがするのだろうか。さぞかしスリリングだろうなあ。

実際にはアマチュアがシェーンベルクやダッラピッコラなどの合唱曲を歌うことなどそうはあるまいから、なかなか実現は難しかろうが、「いつかは」と思うだけでも楽しい。

 

ローゼン本の宣伝用ちらしができたので、ここにもあげておこう。些か高価なのが心苦しいが……(それゆえ、これまで自著や自分の訳書が出たときには知人に少なからず献本していたのだが、今回は残念ながらそれができない)。ともあれ、まずは現物を書店でご覧いただきたい。