楽譜作成ソフトのFinaleがフィナーレを迎えることになるとは……。ほぼ一月遅れでこのことを知った(https://realsound.jp/tech/2024/08/post-1760936.html)。
私はそんな高価なソフトは使っておらず、その下位ヴァージョンたるPrint Musicをごくごく限られた場合のみ用いていたくらいなので(つまり、ほとんどは手書きで処理していたので)、実害は全くない。が、これを仕事に用いていた人は大いに困るだろう(他にも楽譜作成ソフトはあるとはいえ、シェアはFinaleがトップだったというから)。
クラシック音楽の出版譜に関していえば、現在そうしたソフトを用いてつくられたものはまだまだ手作りによるものの水準に達していないように私には感じられる。もちろん、これからも改良が重ねられていくのだろうが、私が生きている間にどのくらい改善されるのか、興味がないではない。
さて、それはそれとして、楽譜書きソフトが作曲にどのような影響を与えているかを検証すれば面白いと思う。やはり、何かしらそうしたものは正と負の両面であるはずだろうから。
私個人に関していえば、たとえどれほど楽譜書きソフトの性能が向上したとしても手書きを捨てるつもりはない。たとえそれが「趣味の」作曲でのことであっても。