2024年9月24日火曜日

《Rain in Tango》

  次にあげるのはYuki Morimoto(森本恭正)さん作のタンゴ《Rain in Tango》(作曲者曰く、「雨の情景。驟雨のイメージ」だとのこと):https://www.youtube.com/watch?v=0Brz3DPeoOw。どうだろうか?

 私はとても面白く聴いた。適度に刺激的で、よくできた曲である。途中から出てくる下行音型にはぐっときた。ところが、これを妻に聴かせてみると、「ちょっと難しい」と言う。

 たぶん、2人は音楽の聴き方が違っているのだろう。私はクラシック音楽作品に対するのと同じふうに聴いているので、凝った仕掛けがあると、うれしくなってしまう。他方、妻はといえば、自分になじみのある種々のポピュラー音楽に対するように聴いているのだろう。すると、凝った仕掛けは「凝り過ぎ」だと感じられるのだろう。

 もちろん、これはどちらが正しいとか間違っているとか、あるいは、良いとか悪いとかいったことではない。どちらもあり、なのである。そして、そうした違いが生じることを私などは面白く思う。