シューマンのピアノ独奏曲全集はこれまでにも何人かのピアニストが挑戦している。が、最近まで私の知る限り、ドイツ人によるものはなかった。フランス人によるものが2組もあったというのに。
ところが、つい先日、ドイツ人ピアニストによる全集盤があるのを知った。それはフローリアーン・ウーリヒ(Florian Uhlig, 1986-)という人の手になるものだ。シューマンの歌曲のCDを探していたとき、たまたま彼の録音を見つけたのだが、これが1つの作品の別ヴァージョンや従来の録音にも収められていなかった作品を含むまことに包括的なもので、16集(第7集は2枚組)にも及ぶ。
もちろん、作品が網羅されていたとしても演奏が悪ければ仕方がないわけだが、YouTubeで聴いてみると、なかなかよい感じなのだ(https://www.youtube.com/results?search_query=florian+uhlig+schumann)。というわけで、これは全部聴いてみたいと思った。今のところディスクはばら売りだが、いずれボックスにまとめられるだろうから、そのときにでも。それまではシューマンの室内楽曲と歌曲に親しむことにしよう。
……と書いたのち、調べてみたら、すでにボックスは出ていた(https://www.jpc.de/jpcng/classic/detail/-/art/robert-schumann-saemtliche-klavierwerke/hnum/11056861)。すぐには手が出ないが、いずれ。