今日は市内のホールで「三浦一馬キンテート(五重奏団)」の演奏会を聴いてきた(https://hirakata-arts.jp/event/detail_1909.html)。とても楽しかった。
演目はすべてアストル・ピアソラ(1921-92)作品で、次の通り:
オブリビオン
ルンファルド
アディオス・ノニーノ
リベルタンゴ
ブレノスアイレスの夏
五重奏のためのコンチェルト
カリエンテ
悪魔のロマンス
鮫
ミケランジェロ
ムムキ
天使の死
以上である。五重奏団のリーダー以外のメンバーは石田泰尚(ヴァイオリン)、髙橋洋太(コントラバス)、大坪純平(ギター)、高橋優介(ピアノ)。
タンゴをずらりと並べられても全く飽きることなく聴けるのは、やはり作曲者ピアソラの力量の賜物だろう(なお、今日の選曲と曲の順番も巧みだった)。1つの曲種でここまで多種多様で、しかも「はずれなし」に書けるというのはすごい。彼がまさに巨匠であることを再確認した次第。
もちろん、いくら名曲が並んでも演奏がぱっとしなければ話にならない。その点、今日は演奏もまことにすばらしかった。三浦一馬の名が知ってはいても、その演奏を聴いたことはなかったので、何の先入観もなしに聴いたのだが、バンドネオン奏者としての、そして、終始バンドを巧みに率い、音楽を方向付ける「バンド・リーダー」としての力量には圧倒されるばかり。とにかく、実に楽しく、刺激的な演奏会だった(なお、この五重奏団での石田泰尚の演奏を初めて実演で聴いたが、良くも悪くも(日本の)クラシック音楽家の演奏だった。明らかに三浦と音楽のノリが異なるのだ。そこが面白いといえばいえるのかもしれないが……)。 もっと詳しく感想を述べられたらよいのだが、ただただ音楽を楽しんでしまい、それどころではなかったと正直に言っておこう。