今日もCDの話題を。
以前、アイヴズ生誕150年に因む新譜(正確に言えば、半世紀前にLPで出たもののCDによる再発売)を話題にし、それが新録音ではなかったことをぼやいた(ただし、再発売とはいえ、このセットに収められている音源の価値は高い)。
実は今日取り上げるCDも再発売ものだ。が、これは大歓迎である。アイヴズがまだ「知る人ぞ知る」存在だった頃に本場米国でなされた録音があれこれ集められており、そのどれもが魅力的だからだ(そのうちの何枚分かの録音は私もこれまでに大いに楽しんできた)。曲目がいくつか重複しているが、それはむしろ解釈の違いを聴くことができて興味深い。
仮に昨日話題にしたシューマン・ピアノ独奏曲全集とこのアイヴズのボックスのどちらか1つしか入手できないとすれば、私は迷わずに後者を取る(前者も聴きたくて仕方がないのだが……)。