2024年7月23日火曜日

B. A. ツィマーマンの《静寂と反転》を実演で聴いてみたい

  私が実演で是非とも聴いてみたい曲の1つが、B. A. ツィマーマンの傑作、《静寂と反転》1970)である(https://www.youtube.com/watch?v=UeteD0zHMqo&list=PLSAcT-loHFCluAqtE_QMuvCs9r7voEaVk)。彼は1960年代後半から死に到るまで、まるで強迫観念にとりつかれたかのように、ほぼ同じ発想の作品を書き続けた。そこではまことに不思議な時間・空間感覚がもたらされるのだが、《静寂と反転》はその1つの到達点であろう(残念ながら、その先にあったであろうさらなる可能性をツィマーマンは自死によって摘み取ってしまった)。

この作品は録音でも楽しめるとはいえ、やはり実演でないとそうした感覚は十分には味わえないことだろう。幸い編成もさほど大きくはないので、いずみシンフォニエッタ大阪が取り上げてくれないかなあ。