音楽美学史を従来のように「音楽概念・定義の変遷」としてではなく、「音楽がどのように用いられてきたか」という観点から書いたら面白いのではないか。「物事の意味は用法にあり」ということで。
先日ご近所図書館でたまたま目についた経済学関連の新書本を読み始めたが、これが面白い。のみならず、自分が考えている問題にとっても刺激を与えてくれそうだ(日本の音楽学関連の本で近年そうしたものに出会ったことは全くない。 もちろん、いろいろと音楽について教わる本や論文はあり、それはそれでありがたく思ってはいるのだが、自分が関心を持つ問題領域とは見事に重ならないのだ。なぜだろう。たぶん、私の方が「音楽学」というものからズレているのだろう。というわけで、そろそろ日本音楽学会からも退会した方がよいかもしれない。学会費も安くはないことだし)。