2020年12月30日水曜日

メモ(27)

  音楽大学や芸術大学ではカリキュラムの中に「インターネット活用法」というものを組み込んだ方がよいと私は思う(もちろん、その前段階として「自己マネジメント」――自分に合った活動のあり方を探り、その場をつくりあげること――のための学びの機会が必要だが)。やはり使えるものは有効に活用した方がよいのであり、その術はこれからの音楽家には必要不可欠だろうからだ。そして、おそらく、そうした「術」を探る中でその成果は音楽活動自体のありようにフィードバックされることになろう。

 コロナ禍は従来の音楽(活動、生活)のあり方についていろいろな面で再考を迫っているが、インターネットとの関わりもその重要な1つだ。私はインターネットを「伝統」の破壊者だとは思わないが、さりとてそこに過大な期待を抱いておらず、とにかく、「使えるものは何でも使い、その都度、有意義な活動を繰り広げればよい」と考えている。