2020年12月24日木曜日

メモ(26)

 古典的なポリフォニーと「現代音楽」でのポリフォニーの違い。前者は各声部の1つひとつの音の関係が統一的な視点から統合されている(だから、「対位法」のことをcounterpointというわけだ)。それに対して、後者では必ずしもそうでない。なるほど、複数の声部が同時に鳴り響くという意味ではpolyphonyだが、それは必ずしもcounterpointではない(それゆえ、「対位法」を習得していなくとも――よく言えば、「対位法」のしがらみなしに――「ポリフォニー」による「現代音楽」作品を書くことはできる)。