半世紀以上前に「ミクスト・メディア」ということが言われ、さまざまな試みがなされてきているが、「音」と「香り」の結合についてはどうだろうか? 私はその可能性を真面目に考えたことはないし、音と光のみならず香りと結びつけようとしたスクリャービンの試みに対してもあまり本気で受け取ってはいなかった。
が、昨日、次のイヴェントでまさに音と香りを結びつけるパフォーマンスに接し、なかなか面白かった:http://hall-gallery.horion.ed.jp/gallery-events/event/%e3%81%9d%e3%82%89%e3%81%ae%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%84/。音に香りが結びつくことで、想像力が大いに刺激されるのだ。奇しくもこのところお香を時折楽しんでいるので、これは自分でもいろいろ試してみなければなるまいと思った(外でも実践したいところだが、さすがにコロナ禍の中では難しい)。
ここ数年、上記のイヴェントの仕掛け人の一人、岩﨑陽子さん(「香りのアート・デザイン」の研究・実践をしている方で、学生時代にはいろいろ議論したり、一緒にフッサールの読書会をしていたことがある)の案内で「香り」関連のイヴェントを楽しませてもらっている。その都度、何か自分なりの発見や刺激があるだけに、次回も大いに気になるところだ。