2021年6月17日木曜日

今日はベリオを

  暑い季節になると、私が「現代音楽」を聴く頻度は格段に上がる。いくらかでも暑さを紛らわせてくれるからだ。というわけで、今日もルチアーノ・ベリオ(1925-2003)の作品集を聴いていた。それはリッカルド・シャイー指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で、《フォルマツィオーニ》(1987)、《フォーク・ソングズ》(1964/73)、《シンフォニア》(1968-69)を収めた楽しい1枚だ(あとの2曲はそれなりに有名で名作だが、私は1曲めもよい曲だと思い、昔から好んで聴いている)。

 私がこのCDを購ったのは今から30年前。以来、折に触れて聴いており、今日も……。ところが、何としたことか、途中で音が止まってしまったのである。ディスクの劣化が原因のようだ。こうなると、もうどうしようもない。調べてみると、このCDはもはや生産中止である。仕方がないので、問題のトラックのみ飛ばした。シャイーという指揮者には愛着は全くないが、ここに収められた作品は好んでいるので、これからも同じ手で聴き続けることにしよう。

 手持ちの古いCDでこうしたトラブルがたまに生じるようになった。たぶん、これからそれは次第に増えていくに違いない。が、それはそれで仕方がない。そうなるまで楽しませてもらったことに感謝し、潔く諦めたい。