以前、ここで「アマチュア・オケ向けの管弦楽曲がもっと書かれてもよいのでは」ということを話題にした。同じことをオペラで試みても面白いかもしれない。上演が比較的平易で(費用の面でも。つまり、あまり大がかりなものではなく、上演時間も短めで、出演者もそれほど多くはなく、伴奏の編成も小さめなもの)、それでいて音楽として効果で繰り返しの再演に耐えうるオペラが書かれれば(その際、作曲家は己の独創性に過度に固執せず、歌手にとっても聴き手にとっても自然に受け入れられるものを目指すべきだ。ただし、日本語が自然に美しく響き、聞こえるような書法を探りつつ)、オペラは地方在住者にとってももっと身近なものになるだろう。