2021年8月2日月曜日

記譜上の拍子と聴覚上の拍子の不一致

  ストラヴィンスキーの《春の祭典》をスコアを見つつ聴いていると(私にとって、この曲は「夏」の音楽である)、記譜上の拍子と聴覚上の拍子が一致しない箇所に時折出くわす(その中には複数の拍子が重なっている箇所もある。たとえば、第1部「長老の行進」練習番号70など)。そして、その中には「演奏効果を損なわずにもっと簡単なかたちに書き換えることができるのでは?」と思わされる箇所もある。まあ、作曲家にはそのように書く必然性があり、それが面白いといえば面白いのかもしれないが、演奏者はたいへんだろうなあ。