2021年8月21日土曜日

メモ(74)

 20世紀以降の「現代音楽」作品にはアイディアやコンセプトを示すにとどまっていて、それがまだ十分に吟味、展開されていない作品が少なからずある。それを今日の作曲家が引き受けて、そうした音楽が置き去りにした演奏家や聴き手の「現実」を考慮に入れつつ新たな作品に結実させることは、「現代音楽」が陥っている袋小路からの1つの脱出法となりうるだろう。ともあれ、創作の面で「芸術音楽」を存続させたいと真剣に思うのならば、今日の作曲家は己の「独創性」を誇示することに過度に執着すべきではないのではないか。

 

 元々「気が向いたときに」何かを書くことではじめたこのブログだが、いつのまにか毎日何かを書くようになっていた。が、これはどうもよくない。というわけで、ここで初心に返り(!?)、以後はもう少し間歇的に(1週間以上間を空けることはしないつもりだが……)書くことにしたい。