オルテガ・イ・ガセーが指摘するように、音楽のオブジェ化(という言い方を彼はしなかったが、それに類することを「音楽の聴き方」の問題として述べている)はすでに20世紀前半にはじまっている。そして、これが「現代音楽」の1つの淵源だと考えられる。もし、『黄昏の調べ』を改訂するか、あるいは、別に「現代音楽」に関する本を書くことがあるとすれば(まあ、いずれも可能性は低かろうが)、この点を詳しく論じてみたい。
人間には永遠に掴むことができないが、だからこそ逆に「よき生」のために求め続けるべき「努力目標」のようなもの――それが「真理」というものではなかろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿