今日大学の図書館で、ぱっと目に飛び込んできたのが次の本だ:https://artespublishing.com/shop/books/86559-297-9/。今年生誕150年を迎えた米国の作曲家、チャールズ・アイヴズを論じたものである。もちろん、すぐに借りた。ぱらぱらとめくってみると、まことに面白そうだ。
これまで日本語で読める(そして、読むに値する)アイヴズ関連本は1冊しかなかった。同じ著者による『チャールズ・アイブズ : 音楽にひそむアメリカ思想』(旺史社、1993年)である。同書では作品についてはあまり論じられていなかったのだが、『アイヴズを聴く : 自国アメリカを変奏した男』では書名にある通り、作品について十分な記述がなされているようだ。というわけで、これはアイヴズ・ファンにはもちろん、彼の音楽をまだあまり知らない人にとっても貴重な手引きとなろう。この出版にとって(も)厳しいご時世に、よくぞこのような訳書を出してくれたものだ。というわけで、訳者と出版社には大感謝である。
ところで、米国の大統領選でトランプ氏が当確だとか。まあ、ハリス某になるよりは世界にとってはいくらかましなのではなかろうか。