Naxosレィベルで2000年から続いている「ブゾーニ ピアノ作品集」シリーズだが、次の13枚目で完結だとのこと(今年はブゾーニ没後100年)。全集ではないにしても、かなりの数のピアノ曲がヴォルフ・ハーデンの高水準の演奏によって聴けるわけで、先日も12枚目を聴いてみたが、《ソナティナ第2番》での妖しい美しさにははっとさせられる。ともあれ、この偉業を讃えたい。
今年、Henleからブゾーニの《第2ソナティナ》の新校訂版が出ている(運指担当は上記のハーデン)。すると、これから他のピアノ曲も!?
兵庫県知事選で前職の再選確実だとか。この結果はまことに興味深い。もし、選挙前の大方のマスコミ報道のように前知事が問題人物だったとすると、今回兵庫県民はとんでもない選択をしたことになる。が、実はマスコミの報道が偏向したものだったということになれば、話は別だ。さて、実際はどちらだろう(ちなみに、世界では日本のマスコミ報道の信頼性は残念なことに必ずしも高くはないようだが)? 正直なところ、私にはまだ何が何だからわからない。が、それだけにこれから再選された知事が何をどうやっていくかが気になるし、結果として物事がよい方向に進むことを期待したい。
なお、今回の選挙で投票率がかなり上がったことは注目に値する。ということは、これまで選挙に無関心だった人でも事と場合によっては投票に出向く、ということである。だとすれば、有権者にとってもっと有益な情報が提供されれば、さらに投票率は上がり、それだけ政治が活性化される可能性が生じることになろう。そして、そうした「情報提供」の役割を担いうるかどうかが、この国のマスコミの生き残りにも大きく関わることだろう。