今年も残すところあと2か月。いや、「まだ2か月ある!」と思って、いろいろ励むことにしよう。
今年生誕150年を迎えたシェーンベルクの「作品全集」の新譜が出ることを期待していたが、それはなさそうだ。残念。まあ、こんな不景気な世の中(に輪をかけて不景気なクラシック音楽業界)ともなれば、無理もないか。
それでも、私が彼の音楽を聴き始めた40数年前に比べれば、ディスクの数は格段に増えた。演奏家、聴き手ともに昔よりはシェーンベルクに馴染んできたということだろうか。とはいえ、やはり実演でもっといろいろと(つまり、お決まりの演目以外のものも)聴いてみたいものだ。
評論家の西尾幹二氏が亡くなった。氏の『ニーチェ』やその他数冊について私は愛読者だったが、ある時期以降の著作についてはそうではない。