2024年11月22日金曜日

メモ(129)

  私はほとんど演奏会には行かず(いろいろな意味でそんな余裕も気力もない)、音楽を聴くといえば自宅でCDやラジオ、あるいはインターネットを利用している(自分が奏でる下手なピアノもそこに含めてもよかろう)。

すると、演奏会に頻繁に出かけつつ、「音楽はやはり生でなければ!」と説く人たちとはおよそ異なる世界に生きていることになる。

とはいえ、その異なる世界同士に全く繋がりがないとは思っていない。やはり、どこかで何かが繋がっていると信じられなければ本など書かないし、こうした文章も綴らない。逆に、私も演奏会によく出かける人たちの文章を(あるときには楽しく、またあるときには何かしら違和感を覚えつつも、とにかく)読んでいるのだから。

人生いろいろである。そして、そう言えるだけの自由が(今のところ)あるということはすばらしいことだ。 

 

ブレンデルが若き日に録音したブゾーニの《対位法幻想曲》を聴いてみたが、なかなかよい演奏だった。本人が思い直してこの録音の再販を認めてくれたことに感謝。