2019年8月31日土曜日

懲りずに再度

 相変わらず翻訳に苦悶している(涙)。が、とにかく、やるしかない。

 さて、以前、ここで自身が関わるレクチャー・コンサートのご案内したが、懲りずにもう一度。今回は出演者の一人、崔理英さんのブログの記事を拝借させていただく:https://sairie.com/info190915/
まことに見事な告知である。
 ちなみに、この崔さんのサイト自体も実によくできており、一人の音楽家のセルフ・マネジメントの優れた実践例だと思う。ぜひ、ごらんあれ:https://sairie.com/

 「《イベリア》による演奏論」はまだ考えがまとまらないところがあるので、続きはもうしばらく先になりそうだ。
 楽譜の「写経」をし、自分でもたどたどしく弾いてみもし、さらに種々の録音を聴くと、実にいろいろなことを考えさせられる。名曲の名曲たる所以だろう。

 クラシック音楽というのはそれに関わる者にとってはまことにお金のかかる芸能であり、そのことにおよそお金と縁がない私は言いようのない疎外感を常に覚え続けてきた。「よいものにお金がかかるのは当然だ!」――そうかもしれない。
 が、「よいもの」とは何か? 近年、「コミュニケーション」や「マネジメント」の問題を考えるようになり、先に述べたような「疎外感」からは解放されつつある。とともに、自分なりの実践の戦略を模索している。



 

 

2019年8月15日木曜日

秋のモーメント

 まだまだ暑い日が続いているが、それだけに秋の到来が待ち遠しい(もっとも、自分の仕事が自由にできる夏休みが早く終わるのは困る、という矛盾した思いもある……)。


 さて、その「秋」にちなんだ名曲を1つご紹介。それは金澤攝さんのピアノ曲《秋のモーメント》だ:https://enc.piano.or.jp/musics/62616
これは今は昔、まだ攝さんが「中村攝」だった頃の作品で、『アポロンへのオマージュ』というCDに収められていた(が、後年改訂された)作品である。
 詳細は上記ページでの本人の解説に譲るが、とにかくすてきな曲だ。是非、お聴きあれ。

 今日は敗戦記念日である。この国がかつて犯した愚行(もちろん、それはこの国に限ったことではない。が、まずは自分が今生きている国のもの)を振り返り、それを繰り返さないことを肝に銘じる日だ。「戦争を知らずに、僕らは生まれた」という人は私を含めて今やこの国のかなりの部分を占めていることだろう。そして、それだけに過去の経験に学ぶ必要がある。さもなくば、あの戦争で命を失った人たち、そして、命を失わされた国内外の人たちに申し訳が立たない。人は時間を遡ることができないのだから、今とこれからをよりよく生きることで過去の人たちに応えるしかない。