ジャズに興味はあれど、自分に割くことのできる時間は限られているので、聴くミュージシャンの数を大いに限定せざるをえない。私にとって、それはマイルズ・デイヴィス、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンズ、ハービー・ハンコックである(そして、あまり数は聴いていないのだが、日本人のミュージシャンで断然心惹かれるのは佐藤允彦だ)。ピアニストが多いのはやはり自分のピアノへの関心のゆえだが、その中にマイルズが入っているのは、それだけ彼の音楽の凄さに「シビレて」いる証拠だ(今日もMiles in Tokyoを聴き、大いにシビレた)。とにかく、彼らの音楽をもっと深く知り、味わいたい。
もちろん、他にももっと広く深く聴きたい人はいろいろいる。ジョン・コルトレーン、オーネット・コールマン(〈ロンリー・ウーマン〉の何とかっこいいことか)、セシル・テイラー、チャールズ・ミンガス等々(なぜか、チャーリー・パーカーにはさほど関心がない)。そして、今現在の人にも当然優れたミュージシャンは少なからずいるに違いない。が、時間がないので、その都度の偶さかの出会いに留めておくしかない。まことに残念。