2022年11月7日月曜日

春秋社から出ている拙著、拙訳書の在庫状況

 春秋社から出ている拙著、拙訳書の在庫状況は次の通り:

 

 (1)ジム・サムスン『ショパン 孤高の創造者』→品切れ・重版未定

 (2)『黄昏の調べ――現代音楽の行方』→在庫僅少

 (3)『演奏行為論――ピアニストの流儀』→在庫あり

 

 (1)はちょうど10年前に出たものだが、ようやく「品切れ」になった。たぶん、よほどのことがない限り重版はされないだろう。翻訳の出来はさておき、内容はすばらしい本(であり、訳註もかなり丁寧につけた)なので、ショパンの音楽を強く愛する人は今のうちに手に入れておいて損はないはずである(まだAmazonでは入手可能。紀伊國屋書店では注文不可になっている)。

 (2)は6年前に出ているが、これもあと数年で品切れになるだろう。この本では歴史も述べてはいるが、あくまでも主眼は美学的考察にあり、種々の「現代音楽史」と並べて読めば、その「違い」を楽しんでいただけるはずである。

 (3) は直接書店で手にとってごらんいただきたい。「ピアノ」以外の音楽に関心のある方にも。というのも、この本は「ピアノ演奏論」ではなく、西洋芸術音楽の演奏行為一般について論じたものだからだ。書名が感じさせるほどには内容は難しくないはずなので、是非!


 『ミニマ・エステティカ』の執筆は大いに難航している。夏休み明けに内容について大きな方向転換をしたためだが、それ以前の考え方にはもはや戻れない(し、戻りたくない)ので、とにかく奮闘を続けたい。