2024年8月7日水曜日

メモ(115)

  旋法・調性音楽の対位法においては不協和音(程)が協和音(程)に解決されることが極めて重要な意味を持つ。すると、そうした解決から不協和音を解放してしまった(いわゆる)無調においては対位法というものは大きく変質せざるをえない(もっとはっきり言えば、重要な部分が抜け落ちてしまわざるをえない)。では、この問題に無調の作曲家はどう対処したのか?――こうした観点から、たとえばシェーンベルクの音楽を分析したら面白かろう。