2024年8月27日火曜日

アイヴズ生誕150年記念のCDセットが出はするものの

  今年はアイヴズ生誕150年なので、どこかから新企画のCDセットでも出るかと期待していたら、果たして、Sony Classicalから次のものが:https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%BA%EF%BC%881874-1954%EF%BC%89_000000000023233/item_%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%BA%E3%80%9C%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%EF%BC%885CD%EF%BC%89_15236749。これはアイヴズ・ファンにとっては喜ばしいセットであろう。

 とはいえ、1つ気になることが。これは新たにつくられたものではなく、50年前のアイヴズ生誕100年に出たLPセットのCDによる再発売なのだ(上記のリンク先を参照)。そのときにはこうしたものを新たにつくるだけの力があったレコード会社だが、今やそれがないから再発売でその場しのぎをせざるをえない、ということなのだろう。

 これは何もアイヴズが普通のリスナーにとっては今ひとつマイナーな作曲家だからというわけではない。もっと人気のある作曲家の「生誕(没後)○年」記念セットでも、既存の音源を適当に(としか思えない!)寄せ集めたたものがほとんどなのだ(たとえば、次のものなどがそうだ:https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC-1845-1924_000000000025134/item_%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%EF%BC%9A%E4%BD%9C%E5%93%81%E5%85%A8%E9%9B%86%EF%BC%8826CD%EF%BC%89_15227069

ああ、やはりクラシック音楽界は斜陽なのだなあ。