2024年8月11日日曜日

ストコフスキーのショパン編曲

  往年の名指揮者L. ストコフスキー(1882-1977)が編曲したショパンの曲を2つ、たまたまラジオで聴いた。それが実に面白かった。

1つはマズルカ作品174https://www.youtube.com/watch?v=BJUHgOpmOGA)。出だしからして原曲からは想像もつかない響きがし、「次はどうなる!?」と好奇心をかき立てられる。そして、その期待は裏切られなかった。この編曲はいわば一幅の音画であり、そこで描かれているのは心象風景である――などと言えば、乱暴すぎるであろうか。

もう1つは前奏曲作品2824https://www.youtube.com/watch?v=buErWylp2Vs)。これではまるでヴァーグナーではないか(この冒頭を聴いて彼のある曲を思い浮かべる人は少なくなかろう)。いやはや。

これらの編曲を「原曲への忠実さ」という観点から聴けばとんでもないシロモノだということになろう。だが、いずれの編曲も「二次創作」だと考えれば、その評価は聴き手の好き嫌い次第ということになる。そして、私は後者の立場から大いに楽しんだ。とともに、他のストコフスキーの編曲=二次創作ものをあれこれ聴いてみたいと思った。