今日、 NHK-FMの「現代の音楽」でベンジャミン・ブリトゥン(1913-76)の音楽が取り上げられていた。「現代音楽」華やかなりし頃の昔々の同番組では考えられない内容だが、今や「現代音楽」を包含する「現代の音楽」の時代だというわけだろう。ともあれ、とても楽しく聴いた。
私が初めて聴いたブリトゥンの作品は《青少年のための管弦楽入門》作品34(1946)だった(中学校の音楽の授業でのことだった)が、思えばこれがよくなかった。もちろん、この作品も名曲ではあるが、彼の作品の中ではベストだというわけではない。まして、まだ判断力もさほどない少年時代だったから、この曲でブリトゥンについて誤解してしまったのである。
しかも、その後私は重度の「現代音楽」病気に罹ってしまったので、ますますブリトゥンの音楽は視界から遠ざかった。彼よりも同年生まれのヴィトルト・ルトスワフスキや、前年生まれのジョン・ケィジの音楽の方に目を奪われてしまったのである。
だが、その「病」も癒えると、ルトスワフスキやケィジと同じようにブリトゥンの音楽も楽しめるようになったし、そのすごさもわかるようになった。
そんなブリトゥンの名曲の1つを:https://www.youtube.com/watch?v=ZdCLWiCSWTs